代表・渡部純一の記事

作った本人にしか分からないページを、
5社に送っていました。

8月に、失敗を1つしました。申込をいただいた会社に、その会社専用の道具をAIで作って、申込から2時間で送りました。速さには自信がありました。翌朝、自分でそのページを見て、いまいち分かりませんでした。

作ったのはうちです。それでも分からなかった。今日はその話です。うまくいった話が読みたい方は、閉じていただいて結構です。

2026.09.09|株式会社サマーウインド 渡部純一

「分かりやすく作った」は、
作った側の感想です。

起きたこと

申込フォームに「入金の消込が8か月ぶん、たまっている」と書いてくださった社長がいました。実物をもらって、2時間でページを作って、送りました。

送信から2時間20分後に、開いてくださっていました。ログに残っています。そこから先に、進みませんでした。

この時点で、無料で納品したのは5社。返事が来たのは1社で、9日後に一言でした。顧問への転換は0。開いてはもらえている。読まれてもいる。それなのに、次がない。

翌朝、自分で見て分かったこと

翌朝、そのページを、初めて見る人のつもりで開きました。

結果が、いちばん下にありました。名前入りの文面が出てくる、というのがそのページの結果です。それが最後にある。上から順に、仕組みの説明、使い方、注意、と続いて、いちばん見たいものが最後。作った側は仕組みから説明したくなります。受け取った側は、結果しか見ません。

2つ目。「あなたの話」から始まっていませんでした。ページの冒頭が、こちらの説明でした。8か月ぶん、と書いてくださった方に、まずその8か月の話をしていない。

3つ目。動画を置いていたのですが、字幕がありませんでした。音を出さずに開くと、画面がスクロールしているだけに見えます。

作った側(AI)と、頼んだ側(社長)と、初めて見る側(私)で、前提が全部違っていました。「分かりやすく作った」は、作った側の感想です。分かったかどうかは、渡された側にしか決められません。

直したのは、順番です

中身は、ほとんど変えていません。順番を逆にしました。

結果 → やること1つ → 仕組み。この順です。開いた瞬間に、名前入りの文面が出ている。その下に「次にしていただくのは、これ1つです」。仕組みの説明はその下で、その前に「ここから下は読まなくても大丈夫です」と書きました。

読まなくていい、と書くと、読まれます。読む義務を外すと、人は読みます。これは25年、同じです。

送った後に、直せます

もう1つ、この失敗から分かったことがあります。URLで送ったものは、送った後に育てられます。

実際の時系列を書きます。朝7時51分に送信。9時49分に動画を設置。10時10分に開封。10時11分に「個人情報は外に出ません」の一文を追加。その後、順番を組み直した版で上書き。相手が開いたのは、送った時点の版ではなく、2時間後の版でした。

PDFや紙の資料は、送った瞬間に固まります。URLは、送ってから直せて、誰がいつどの版を見たかが残ります。この違いは、AIで作るかどうかより、実は大きいです。

御社にとって、どういう話か

御社が社内に何かを配るときも、同じことが起きます。マニュアル、案内、新しい仕組みの説明。作った人の順番で書かれたものは、作った人にしか分かりません。

直し方は1つで、結果を先に置くことです。仕組みは最後で、読まなくていいと書く。それだけで、開いた人の行動が変わります。私は5社ぶん、それを外してから気づきました。

御社のサイトを拝見して、いま消せる作業を5つ書き出します。1つ目は、今日お送りします。メール1通です。(AIは、営業日を知りません)

費用はかかりません。ご用意いただくものもありません。読んで違うと思われたら、そのままで結構です。私が1人で全部やるので、月5社までとさせていただいています。

御社の消せる作業を、書き出してもらう

それでは、ご連絡をおまちしております。

追伸

この記事も、その順番で書いています。結論が最初、御社の話が最後、仕組みは途中。読まなくていい場所は、飛ばしていただいて結構です。

追伸2

無料で納品した5社に、返事を催促していません。届いていないのは向こうのせいではなく、こちらの順番のせいだったので。

よくある3つ

Q. AIで作ったページが、相手に伝わりませんでした。
A. 作った側の順番で書かれているのが原因のことが多いです。書き手が5社に送った納品ページは、結果がいちばん下・冒頭がこちらの説明・動画に字幕なし、でした。直したのは順番で、結果→やること1つ→仕組み、の順に並べ替え、仕組みの前に「ここから下は読まなくても大丈夫です」と置きました。

Q. 開封はされているのに、返事が来ません。
A. 読まれているのに進まないときは、内容ではなく順番の問題です。相手が見たい結果が最後にあると、そこまで行きません。結果を先に置き、次にしていただくことを1つだけ書くと、行動が変わります。

Q. 資料はPDFで送ったほうがいいですか。
A. URLのほうが直せます。書き手の実例では、朝7時51分に送信、9時49分に動画を設置、10時10分に開封、10時11分に一文を追加、と送った後に育てて、相手は2時間後の版を見ていました。誰がいつどの版を見たかも残ります。PDFは送った瞬間に固まります。

書いた人

渡部純一(株式会社サマーウインド 代表取締役)。ネットで売って20年、累計売上80億円。著書3冊、うち2冊が続けてAmazon総合1位。現在は社員ゼロ・AIだけで自社を経営しながら、中小企業向けのAI顧問「AI経営参謀」を月5社まで。